【目次:最新5件】
2009.11.12 : carry the news 111218 2009:11:12:18:23:17
2009.11.02 : carry the news 110209 2009:11:02:22:11:32
2009.10.09 : carry the news 100909 2009:10:09:22:04:11
2009.10.08 : carry the news 100809 2009:10:08:23:07:08
2009.06.02 : 6月を迎えて 2009:06:02:17:15:15


画材を買いにスタッフの諏訪と共に車で出かけ、
私がふと山間に目をやった時、車を運転している諏訪が、

「この時期こうも寒暖の差が激しいと今年の紅葉はきれいですよ」

と教えてくれました。

彼の出身地長野では雪が降ったそうです。

そういえば昨晩は専務とルミナリエの話をしました。
いよいよ'09年も残り1ヶ月とすこしです。

そしてこの長雨が止めば冬がやってきます。

'10と書かれたトラの背中が見えてきました。

http://shinki-hikaku.jp/yoneda/
本日、弊社のshinki-originals.jpが装い新たにスタート致しました。

この店舗のオープンには携わった者の個人個人が発揮した高いパフォーマンスが集約されています。
また商品群も、ほぼ店頭で見ていただけている物と同様に用意することができました。

手前味噌ですが、かなりの力作です。
ぜひご覧くださいませ。

http://shinki-originals.jp/

昨日実家へ一時帰省した時、母からもブログ更新を渋っていることを
指摘され、皆様にご心配をおかけし、身につまされた結晶である
奇跡の2日連続のアップです。

とは言っても今回お知らせは私のフォトブログを別枠で開始するお知らせです。

http://www.shinki-hikaku.jp/yoneda/

今後はこちらのcarry the news共々、精を出してがんばりますので
何卒よろしく御願いいたします。
この度の台風一過、私は東京で過ごしたのですが、
テレビから流れる加熱する台風情報を目の当たりにして、
自然の脅威をその都度実感しています。

9月よりの、ミラノとロンドンの展示会から戻って参りました。

日本からも多くの方々のご来店及び、ヨーロッパのバイヤー、プレス等、
世界中へ向けて、私共新喜皮革の馬革を発信、
実際に手に取っていただけたことは大きな喜びです。

そして我々日本の製革技術、製造技術を海外に発表できたことは、
私自身や、新喜皮革が日本の産業として前を向いて進む方法を見いだすことができたと
感じています。

為替や関税、TQなどインフレ面での障壁はありますが、必ずそれらも手玉に取って、
飛躍していきます。

なかなか執筆することができなかったこの「carry-the-news」を再び更新いたします。

ミラノとロンドンで成長することができた自分自身や、日々感じたことを今後も短く、
つたない文章ではありますが、皆様へ大切に言葉をしたためていきたいと思います。

更新がないことで心配の御言葉をたくさんの方々からいただきました。
今後はしっかりと自分の言葉を再び発信していきたいと思っています。
よろしくお願いいたします。 

 

2009-10-08-1のサムネール画像

ロンドン/オールドキュリオシティーショップ前にて

市場の動向や世相を斬ることは文章の上手な方にお任せして、
今回のウェブログは私共warmthcraftsmanufactureの近況を報告させていただきます。

本日6月2日より、新作発表のプレスリリース会を神宮前で行うため、
今、新幹線の席でコンピューターに向かっております。
 
その他のメンバーは大丸京都店・五階ホットスポットにて開催中の
warmthcraftsフェアへ、本日2日夕方よりミシンを持ち込み
一部実演を行っております。
また3日水曜日より大丸京都店一階の烏丸通インフォメーションセンター近くでも、
新作商品と文庫本サイズ・ブックカバーのの販売を行います。
いずれも9日火曜日までの開催です。
 
私共にとって大丸さまと始めて取り組みさせていただきました、
神戸店のジーニアスギャラリーを経て、それを礎に、
催事場でのイベントで鍛えられ、
その後大きく飛躍するきっかけを作っていただいたのが京都店でした。
京都、また近郊の皆様に支えられ積み重ねてこられたことで、
一階のスペースを期間限定でお店構えをさせていただけることは、
また一段上の階段のずっと遠くを見ることのできる所へ挙がった気持ちです。
精一杯気持ちをこめて皆様へ弊社製品をご紹介できるように、気を引き締めております。
6月を迎えてのサムネール画像
コードバンサービスシューズ(7月中旬展開予定)

そして大丸梅田店九階と十三階で行われているスペシャルセールは本日4時までとなっております。
弊社米澤ウェブログをご確認頂きご来場いただけました方々、
ご案内ハガキをお持ちいただけた方々、
ならびに始めてご来場頂き馬革に触れていただいた皆様、
本当に有難うございました。
皆様の御声援、御支援のおかげで本日無事にスペシャルセールは幕を閉じます。
またどこかでこのような機会を設けることが出来るよう願っております。
 
さて窓の外には総天然色の東京の街が拡がってきました。
いざ一歩東京駅のホームを踏みしめれば「東京カラー」を彩り、表現する一色になります。
無限の数が色めく東京の街で、少しでも美しく輝いていたいと願い、
コンピューターの画面をオフにすることにしました。
 
皆様、これから梅雨のじめじめした季節が始まりますが、
心はさっぱり快晴でありますことをお祈り致します。


warmthcrafts-manufactureから続々と新コレクションを発表いたします。

既成ラインからの新作ホースハイドのラインナップは本ヌメ革を用いたラウンドファスナーの財布、
名刺入からお披露目いたします。独特の風合いは一見ゴートスキン(ヤギ革)と感じてしまいそうな風合いですが、
私はゴートスキンにはないやさしい手触りを指先から感じます。

The new collection
カラーリングは淡い色合いをテーマに「彩」を。

実はこの手触りには理由があります。企業秘密の部分があるので全てはお話できないですが、
特別な薬品を処方したわけではなく、なめし方を変えたわけでもございません。
特別な機械と、エフェクトでこの風合いを作り上げました。
私共の作り出す、シンプルなラインに、ホースハイドシュリンケイジと同じく表情富んだものにしてくれます。

The new collection2
表面の表情は富んでいますが、タッチは実にやさしさを感じさせてくれます。

これらのラインナップはウォームスクラフツマニュファクチャーウエスト(大丸梅田店9階)と
期間限定ショップ大丸京都店1階スペース(6月3日~10日)で先行販売を致します
是非お手にとってご覧下さいませ。

また各店舗にて予約販売を行っておりましたraphaを、この度増産したしましたが
6月中旬御納品分はすべて予約で完売となりました。誠にありがとうございました。
次回分は現在、生産・販売計画を立てております。各店舗にてご予約を引き続き致しております。
計画が立ち次第、各店舗、ブログで発表いたします。またwebstoreでも販売を計画しております。
しばしお待ちくださいませ。

そしてこの度raphaを中心とした「foreman」シリーズを発表いたします。
近日中にイメージは皆様へお披露目できると思います。
このシリーズは馬革≒軽くしなやかという特徴を活かし、スーツスタイル、
シャツスタイル共に重宝できるラインナップをお届けする為にクリエイトいたしました
基本仕様の馬革は本ヌメホースハイドのオイル調です。オイルを含んでいる分、
使い込み、こすれて行く仕様は、私の考える「これぞ馬革!」と呼べる表情になっていきます。
日常のスタイリングにこのforemanシリーズの軽快さと気品を併せ持ってみて下さい。
先日、私が大変お世話になっている方の弟さんが武者修行でイタリアへ経たれました。

Italia 2

自身が決起されて只ならぬ思いを胸に秘め向かわれた事と思います。大志を抱きイタリアへ行った彼に敬意と期待を抱くと共に、我々も日々精進していくことを思う今日この頃です。

Italia
イタリアの街並み
warmthcrafts-manufacture tokyoがワールドフットウエァギャラリーで産声をあげてから早一年三ヶ月が過ぎました。

WFG TOKYO

沢山の御客様に支えられ、我々の使命である「馬革-コードバンの可能性をより多くの人に知っていただくこと」を日々訴求していくことができています。

そして現在、我々の産み出した製品(現行品)を一同に集め5月6日までfairを行っています。幅広くコードバン製のものを取り揃え、シュリンケイジや、本ヌメ革、またはしなやかさが特徴のクロムなめしされた馬革製の商品をお持ちいたしました。

私共にとってwarmthcraftsmanufacture tokyoは初めて関東並び全国の方々にお披露目することのできたお店であり、ワールドフットウエァギャラリーの方々並び顧客さまによって、支えられ今日を迎えております。皆さまには心から感謝の気持ちをお伝えすると同時に、今後とも私共のオリジナルブランドwarmthcraftsmanufactureをワールドフットウエァギャラリー共々よろしくおねがいいたします。

去る4月21日より3日間新喜皮革はISF(インターナショナル・シューズ・フェア)へ出展いたしました。
国内外から多数の出展者が集まり、お客様も多数の御来展を頂き、ありがたかった次第であります。
 
ISF 2009春

毎回ISFの資材ブースに私共は出展しているのですが、この度の新作は靴だけでなく
鞄用のものなど多数出展いたしました。
 
とてもうれしいことに我々新喜皮革の存在をご存じの方が多く来店いただき
馬革について多く語らせていただけたことです。
クロムなめし・タンニンなめしの違いを実際手に触れながらお話しさせていただいたり、
製品を通じて実際のイメージを想像していただいたりと、
より深く、じっくりと皆様とお話できたことは私共にとっても充実を感じることができました。
 
基本私共新喜皮革は多くのデザイナー様や、革問屋さまに馬革の可能性にふれていただき、
warmthcraftsmanufactureでは各店舗の顧客様に馬革の存在とすばらしさを伝えることが生業です。
 
そしてこの度の展示会では多くの方々に見て、触れていただくことができました。
「成功」という言葉を用いるにはまだ至りませんが、
タンナーとして展示会に出展することの「意義」とは
私たちがどれだけ触れていただいた方々に可能性や喜びを伝えることができるかです。
そしてこの展示会ではその広大な道へ両足を踏みしめることができた、そんな3日間でした。
 
御来展いただきました皆様、本当に馬革に触れていただき誠にありがとうございます。
重ねて御礼申し上げます。
アメリカの俳優が映画で纏う衣装や靴、もしくは実際アメリカ軍に支給されるミリタリーウェアなど、1940年から以降において革を用いたウェアや各パーツにおいて、馬革はダントツのシェアを誇っていました。
 簡単に思いつくところでは、古くはスティーブ・マックィーン、最近ではヴィンセント・ギャロ(厳密には彼が纏う衣裳は古くに作られたヴィンテージのものがおおいようですが)の出演する映画では必ずスクリーンや画面で躍動する彼らを立体を織り成し、怯むことなく突き進む身体を守るものは馬革のジャケットです。
 
ではなぜ当時馬革がアメリカ国内で流通していたのでしょうか。
 シンプルに答えるならば馬が多く生息していたほかありません。
例えば第二次大戦多く軍隊から支給されたフライトジャケットなどに多く用いられている馬革ですがその数は年間数十万枚と言われています。
まずその数を生産することの出来る革を用意しなければなりません。その数を満たす素材こそが馬革だったということです。
 
しかし馬革の殆どが成馬を用いるため、その場合どうしても、馬自身の一生を通じた走行距離や年齢から、傷やスレが多くみられます。
 今の感覚からいくと傷やスレはマイナス要素ですが、当時はピグメント(顔料)仕上げが主力であり、
大量に生産支給しなければならない観点からいくと、仕上がりのクオリティがほぼフラットに上がるその仕上げは作業性においてもフィットしているということが想像できます。
 
そしてそれらを理解の上で、驚嘆する技術と規模を示すものは「なめし」の作業技術と規模です。
 今私が目にすることの出来る当時の馬革のジャケットはすべてタンニンなめしされた馬革が用いられています。
そこからは年間数十万着に上る量のジャケット製作のために、当時の皮革生産技術を駆使して大量のタンニンなめしされた馬革が生産されていました。
当時ほとんどオートメーション機能のない工場で一枚ずつ丁寧に作られた馬革はジャケットの形となり、この現代においても今なお輝きを放ち続けています。
 
イギリスで18世紀から19世紀に起こった産業革命以降、私たちは数多く生産・消費・廃棄してきました。
その中で今私自身強く思うことは生産することの大切さです。
私は常々思うことは、革製造の職人さんたちが作った革をみてデザインを生み、そこからイメージを膨らませる作業と共に形に命を吹き込みます。
まさに馬皮が馬革になり、形創りながら私たちの手で命を紡ぎこむことの出来る自分自身の喜びはひとしおです。
馬革に触れながら、わたしはこの自分たちの手で作った、鞄や小物たちが後世の人たちに語っていってもらえることを切に願います。
目の前に流れる市川の向こう岸には満開の桜の風景が儚いながら、力強く咲いています。
4月の風は春の香りを運んできてくれています。

私達、新喜皮革では馬革で様々な表現を行っております。
クロムなめしは柔らかさ、軽さ、明るい発色。
タンニンなめしはしなやかさ、厚み、エイジングなど、
馬革の生産はなめしの段階で特性や仕様により大別されます。
この「なめし」までの工程が非常に重要であることはお話してきましたが、
「馬皮」である原皮から、その後、ウエットブルーもしくはクラストの「馬革」となり、染色加脂、仕上げ工程を経て製品としての「馬革」を皆様の元へお届けしています。
なめし以降ウエットブルー(クロムなめし革)・クラスト(タンニンなめし革)を
各セクションの職人の手により丁寧に仕上げられていきます。

以降の工程において加脂・染色を司る金田工場長に重要なポイントを聞きました。

「馬革は多様な用途があり、それぞれの要望に対応していかなければなりません。それが靴用であればそれに応じた油脂、ケミカルを配合し、衣料用であればまたそのレシピも変わります。その割合もその馬革の特徴(銀面や厚み)を最大限に考慮して、この工程を行っています。」

私自身金田工場長と話していて迸る情熱というよりも、内に秘めた情熱をとても感じます。
また自身の馬革と向き合った経験からの判断力にはいつも感服させていただいています。
彼はいつも新作の馬革を生産するとき、用途、希望をいつもやさしく聞き入れてくれて、クロム・タンニンなめしに関わらずその馬革に入った魂の活性を呼び起こしてくれる、私にとって大切な存在です。

金田工場長
<金田工場長 試験用ドラム前にて>

私たちの馬革・コードバンは職人一人ひとりの日々の技術の研鑽と積み重ねの上に成り立っています。
そして今後も高い志を持って前進していきたいと思います。
また折を見て他の職人さんも紹介していくことにします。
いま私共のアトリエでは4月、5月に向けて、発表する製品と新作のコレクションを製作しています。

梅田のお店からは、オーダーメイドのブックカバーを発表いたしました。
ブックカバーのオーダーラインは去年梅田店のオープン記念ということで「オーシャンズ」というタンニンなめしされた馬革で色とりどりにお作りいたしました。

そしてこの度、それに加え、「クロムなめしされた馬革」や、「スェード地に特殊に型押しした馬革」、また「09年の新喜皮革新作馬革」など、多種・色彩豊かに50種類に及ぶ馬革を取り揃えました。
形、大きさも文庫本サイズからA4サイズまでと、多様に展開しています。

またこのオーダーブックカバーフェア3月18日から3月末日まで、神戸大丸6階でも展開いたします。

ブックカバー革見本
ブックカバーの革見本はテーラーのバンチブックを想起していただけます。

そして4月よりワールドフットウェアギャラリーにて限定展開するブリーフケースの試作が完成いたしました。
私自身このブリーフケースをデザインするに当たり、フランスの乗馬雑誌を見ながら、雄雄しく、障害物をジャンプしている黒馬をイメージしながらデザインを起こしました。
このブリーフケースは私の愛して止まないシュリンケイジホースハイドを用い、ハンドル部分にはバトックを用いました。
部分としては馬一頭丸ごと革を使ったブリーフケースになります。
内装も初めての試みを取り入れ、機能も充実した仕上がりです。

今後2nd、3rdとサンプルを重ねていくにつれより良いものへ進化していくと思います。
また次の機会にご紹介できればと思います。

新作鞄
堂々とした佇まいはハンドルの一枚革にも現れています。

私共新喜皮革は1951年の創業以来、馬革生産に情熱を注ぎ、
技術の研鑽に勤しんでまいりました。
その歴史の中で、木製ピットを用いた「タンニンなめし馬革」や
弊社オリジナルの「コードバン」の開発、よりしなやかで、
やわらかい風合いの「クロムなめし馬革」など、
その時代や流行に対応しながら、根底に流れる「丁寧かつ繊細」
に馬革を生産してまいりました。
またその歴史の中で2005年より設立いたしました
「warmthcrafts manufacture」では弊社製造の馬革のみを用いた
鞄、小物から衣料に至るまでのコレクションを発表し、
東京神宮前「ワールドフットウェアーギャラリー内」、
大丸梅田店9階「warmthcrafts manufacture WEST」にて
オリジナル製品の販売を行っております。

そしてこの度、その歴史や、積み重ね、弊社製馬革で出来るまでを
講習、見学していただけるカリキュラム「新喜皮革 見学会」をご準備いたしました。

『新喜皮革 見学会のご案内』 の概要はこちら

毎週若干名の募集となりますが、毎木曜日午前10時より見学会を
実施させていただきたいと思います。

その内容は

  1. 新喜皮革の歴史
  2. 馬革生産技術(コードバンの出来るまで)
  3. 工場内見学(コードバンを中心とした生産工程)

とさせていただきます。

この見学会は先着予約制とさせていただきます。

コードバンの自然乾燥
▲コードバンの自然乾燥
宝物が出来ました。

それは先日このコラムで書いた新作の赤いライニング素材を用いたコードバン製のドレスシューズです。
DSC_0166.jpg
この構想が持ち上がり仲間と共にイタリア・ボローニアまでラストを求めて足を伸ばし、夜遅くまで革~靴~人生談義まで語りつくし、約一年半かけて完成した、私達が創りあげた珠玉の名靴です。

輝きに偽りはなく、新芽の上に輝く朝露のようです。

確かな技術と検証に裏打ちされた履き心地は、包まれた足が安心を伝えます。それらは例えようのない高揚感となります。

馬革(コードバン・ホースハイド)の持つ力は力強く、可憐であることを表現した靴がここに完成しました。
(The brilliant cordvan shoeの取扱いはワールドフットウェアーギャラリー神宮前本店のみとなります。)

追記
ここへ導き、型創っていただきましたシューファクトリー律栄・酒井さん、熊谷君、弊社靴部門長・諏訪君。
本当にありがとうございます。手にした靴の過程を思い起こすと、このマニュファクチャーに携わったことを
本当に誇りに思います。
南米最大の製品展示会「COUROMODA展示会・・・サンパウロ(ブラジル)」に出展致します。

http://www.couromoda.com/english/index.html

期間: 2009年1月12日~15日 10時~20時 (最終日のみ18時閉場)
本日は靴の裏材に使われる馬革についてお話いたします。

私共新喜皮革は馬革専業タンナーです。馬革は様々な可能性を持っており、その中には紳士・婦人靴の裏材用の馬革も生産しています。

クロムなめしの素材は非常にキメ細やかな肌触りでとてもしなやかです。クロムなめしでのライニング用馬革の歴史は長く、高級紳士・婦人靴には必ず用いられてきました。

そしてこのたびフルタンニンでの裏材用を生産いたしました。
私共のフルタンニン(本ヌメ馬革)の工程はもちろんタンニン槽を用いたものです。
タンニン槽でじっくりと植物タンニンによりなめされた馬革の風合いは格別のものです。そして形にして使い込んだときの味わい深さは他とは別格のものです。

また機能としてフルタンニンのライニング革にありがちな、通称「ナキ」といわれるキュッキュと言う摩擦音は特別なオイル分を馬革内に含ませることで解消され、馬革ライニングのポテンシャルである吸水性、発汗性に大変優れた馬革に仕上がりました。

靴作りをされている方々や、その他カバンや小物にお使いになられる軽く、しなやかな素材を探しておられる方は是非一度お手に触れてみて下さい。

さてここで、なぜ今回のブログタイトルが「HERO」なのかというと...。

初めてこの素材を社長から手渡された革の色は赤色(ナチュラルやキャメル、黒なども取り揃えております。)でした。私は凛とした張りと、自信に満ち溢れたそれからヒーローのマントを連想しました。

Carry the News 081219-1

新喜皮革及び私共のオリジナルブランドwarmthcraftsmanufactureではこの素材を「HERO」と呼び、靴のライニングだけではなく、小物の内装や、カバン等、多岐にわたって用いていきたいと思っています。

ちなみに私は社長からその素材を手渡されたとき、早速その馬革を握り締め現在ドレスシューズサンプルを依頼しているシューズファクトリーNORIEIさんの元へ飛んでいきました。その赤色の馬革はマントのようにたなびき、私はHEROになったような気分でした。
この度、私ども新喜皮革より、「shinki-originals」なるディフュージョンブランドが誕生いたしました。

「shinki-originals」の基本コンセプトは私共の手で丹精を込めて一枚一枚生産致しました馬革を皆様により身近に感じていただきたく発表致しました。

また製品にそれぞれ打刻された新喜皮革のホースエンブレムは、日本人特有のキメ細やかな技術力と歴史の中で培われた確かな品質と安心を保証いたします。単なるディフュージョンブランドとしての位置づけではなく、馬革の奥深さを感じていただけるものであることと、それに関わるクラフツマンシップに是非触れてみて下さい。

皆様に日ごろよりご愛好いただいております弊社オリジナルブランドの「warmthcrafts manufacture」同様、皮革部分は全て馬革を用いております。

screen-shinkioriginals.gif
http://shinki-originals.jp/

「shinki-originals」は上記インターネットサイト上での展開のみとさせていただきます。

私どもの生産する馬革は、臀部を多くの過程と時間を費やしなめし、仕上げを行う「コードバン」や、臀部以外の部分(首から背中・腹、腰の辺りまで)をしなやかに、且つ力強い「タンニン・クロムホースハイド」がございます。その全てにオリジナリティーとポテンシャルが秘められています。それぞれの馬革を用いた私共の製品が、お客様の様々なシーンを彩ることをお約束いたします。

日々の積み重ねと、熟練された技術とタンニン槽によって生み出されるコードバンや本ヌメホースハイド、多彩な仕上げが施されたクロムホースハイドなど、日々様々な馬革が私共新喜皮革から生産されています。

その中で、コードバンや本ヌメホースハイドをなめす上で欠かせないものは弊社が誇るタンニン槽です。

まず「なめし」工程とは「皮」を「革」へ換えることです。そしてその工程は革を腐らなくする為の工程です。例えば焼き鳥屋さんで出されるくしに刺さった鳥皮をそのまま常温のところに長時間、もしくは冷蔵室でも数日間放置していれば腐敗が始まります。しかしながら、革製のカバンを常温で数日間、数週間放置していても、腐敗する事はおそらくないと思います。

つまり「皮」が「革」に変わったのです。

いまふとですが「革命」と言う言葉に用いられている「革」と言う言葉にとても深い意味合いがあるのではないかと頭をよぎりました。現在広く行われているクロムなめしは原皮の段階から通常数週間で仕上げ、出荷されていきます。しかしじっくり熟成、なめしが行われた弊社のコードバンはフランス、ポーランドの港を出てから仕上がるまで約10ヶ月間を要します。

このようにしてじっくり時間をかけて作り上げられたコードバンの奥深さに日々感服しながら、馬革自体の素晴らしさを噛み締めながら、それを握り締め、感触を確かめ、折り曲げたりしながら日々デザインを図面に放っています。

それは私たちがもっと長く馬革に触れれば触れるほど拡がり、お客様の元へ渡ったときの喜びへ繋がるものだと信じています。
DSC_0362.jpgこのたびイタリア・ボローニャにて行われた皮革見本市である「Linea Pelle(リネア・ペッレ)」を訪れました。毎回テーマを持って訪れるのですが、このたびは主に革の仕上げ方法へ重点を置き様々な革に触れてきました。

その中でも我々の馬革や製品によりよく反映することが出来る仕上げ方法を多数見受けることが出来て、非常に有意義に感じた数日間でした。春以降の新作に向けて帰国後早速、取り掛かりたいと思います。

清秋の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は米田浩と申します。新喜皮革のmodelistとして、「馬革」そして「馬革に纏わる諸々」に囲まれ、日々最高の製品作りに奮闘を重ねております。

ミモザの成分が刻々とコードバン層内へ浸透していくかの如く、私共の過去や新たな取り組みを支えていただいている方々への感謝の念が、自身の脳裏から身体の隅々へ浸透していく感覚に至ると同時に、皆々様とお取組みさせて頂くことの喜びを深く思い返しつつ、アトリエ内の喧騒の中でパソコンのモニターに向かっております。

新喜皮革をご見学に来られる皆様へ私からよくお話させていただいている言葉があります。

それは弊社、専務から頂いた本当にありがたい言葉で、私の心を今でもつかんで離しません。そしてその言葉は時に心の支えとなり、勇気となり、攻めの武器にもなれば、身を守る盾にもなります。その言葉とは、彼が仕上がったコードバンを手にして発した一言でした。

「このコードバンの輝きはグレージングやプレス機による輝きだけではなく、原皮から仕上げまで、それに関わる皆の手から手と経た歴史、努力、技術、積み重ねが産出した輝きなのです。」

現代社会に生きているとさまざまな困難が目の前に待ち構えています。わたしは専務から頂いたこの言葉をしっかりとこことに携え、仲間と共に日々大きな一歩を踏みしめて行きたいと思います。


プロフィール
yoneda-portrait.jpg






米田 浩(ヨネダヒロシ) 
1979年生 単身アメリカへ留学、「LAmode2001」銀賞受賞。
帰国後カメラマンを経て、角本惣次と共にwarmthcrafts manufactureを設立。
2005年より新喜皮革「warmthcraftsmanufacture」においてmodelistとして技術とデザインの研鑽を日々積み重ねている。
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2009.05.27 : The new collection 2009:05:27:14:01:31
2009.05.10 : Italia 2009:05:10:16:45:39
2009.04.30 : warmthcrafts-manufacture fair in WFG 2009:04:30:18:20:42
2009.04.15 : 馬革に触れながら感じること 2009:04:15:10:39:56
2009.04.08 : 春と馬革と志 2009:04:08:10:17:02
2009.03.17 : collection 2009:03:17:10:39:45
2009.03.03 : 新喜皮革の歴史と技術革新 2009:03:03:09:40:53
2009.02.18 : the brilliant cordvan shoe 2009:02:18:20:08:05
2008.12.19 : 「HERO」 2008:12:19:09:52:05
2008.11.09 : 積み重ねが繋ぐ輝き 2008:11:09:18:16:11

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